― 子どもが育つのは、自分たちで決めた道の先にある
◆ 旅と旅行って、何が違うんだろう?
家族でいろんな場所に出かけていると、ふと気づくことがあります。
「旅行」と「旅」って、同じようでいて、どこかちがうなって。

パンフレット通りの予定をこなす”旅行”ももちろん楽しい。
でも、思いがけないことや、ちょっとした寄り道があったときにこそ、
心に残る“旅”になる気がするのです。
◆ 予定外だからこそ、育つ瞬間がある
例えば、GWの白馬サイクリング旅。
本当はMTB(マウンテンバイク)の専用コースを夫と息子が2人で走る予定だったのに、
まさかのクローズ…!
でも気を取り直して、家族4人で北アルプスをのぞむ絶景のサイクリングロードを走りました。
「こんなに気持ちいい場所があったんだ!」と、家族みんなで風を感じて笑顔に。

こういう “想定外” って、ハプニングのように思えても、
家族みんなにとっての “思いがけない学び” や “発見” に変わる気がします。
それは、旅先だからこそ得られる ”一緒に育つ” 時間なのかもしれません。

◆ ニュピの日に学んだ、“違いを感じる力”
今年の春休みも、昨年と同じようにバリ島への親子旅を計画していました。
実は、昨年同じ時期に訪れたときは ”ニュピ” とはまったくのすれ違い。
その存在すら知らずに、私たちは普通に旅を終えて帰ってきました。
ところが今回は、まさにその日程に “ニュピ” が重なっていることが判明。
思いがけず、“静寂の日”を家族で過ごすことになったのです。
外出は禁止、灯りも最小限。
ホテルの外は静まり返っていました。
「ねぇママ、本当に今日は誰も外にいないの?」
そんな中で体験した、チャナン作り、寺院へお供え、そしてバリニーズダンスなどのバリ文化。

“違い” は教えるものじゃなくて、“感じる” ことで知るもの。
この日はまさに、バリ島の特別な空気を、家族で五感で受け取った一日でした。
◆ 親の予定が崩れても、それが学びになることも
正直、親としては旅の途中で
「あれ、なんか違ったな……」と感じること、ありますよね。
例えば、夏休みにベトナムで本場のベトナム料理をたくさん食べよう!と意気込んでいたのに、
あまりの暑さに外出を断念して、結局ホテルのプールとラウンジですごした日々。
「せっかく来たのに…」と落ち込んだ私の横で、
子どもたちは、プールではしゃいで、ラウンジでおやつを食べながらゆったり宿題をして・・・
いつもと違う “旅の時間” を、ちゃんと楽しんでいました。

旅先では、
「自分で考えた」「予想外を乗り越えた」「初めて知った」が、子どもにとっての宝物になります。
それって、教科書で得る知識よりずっと深く、
あとからじんわり効いてくる “記憶に残る学び” になるのだと思います。
◆ “旅” は、予定を超えて心に残るもの
旅行は、スケジュール通りに進めることで安心できるもの。
でも、“旅”って、もっと自由で、もっと思いがけない瞬間にあふれています。
道に迷ったり、計画が崩れたり、予定していなかった出会いがあったり。
そんな予想外の出来事の中にこそ、心が動いたり、自分らしさを見つけたりするヒントがある。
ワクワクしたり、ちょっとドキドキしたり、予定にない “感情” こそが、旅の醍醐味。
そして何より、それを “子どもと一緒に感じられること” が、旅の楽しさを何倍にもしてくれます。

それが、私が思う「旅」と「旅行」のいちばんの違いかもしれません。
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👩🦰 書いた人:旅育ママ そのみ
東京都在住、2児の母。旅を通じた学び=「旅育」をテーマに、国内外の子連れ旅を記録しています。
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子連れ旅のリアルな記録や、旅を通じて感じた学びを発信しています。
「子どもと旅に出てみようかな」のきっかけになればうれしいです♡
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