― さんふらわあの船上で手放した「私が全部やらなきゃ」の思い ―

◆台風後の快晴、揺れる船の中で
一つ前の投稿でもご紹介しましたが・・・
3年前の夏、
夫の長めの休暇に合わせて、日本縦断の車旅に出ることにしました。
出発は大阪港から。フェリー『さんふらわあ』に乗って、鹿児島・志布志港へ。
お天気は見事な快晴。でも、台風の余波で船は左右に大きく揺れていました。

私は、というと…乗船早々に夕ご飯を食べた直後から完全にダウン。
大きな波の揺れにやられて、到着までベッドでぐったりしながら
おトイレでリバースを繰り返していました・・・
◆「ママが動けない旅」のリアル
私が寝込んでいる間に、
子どもたちはスタンプラリーをしたり、大浴場で太平洋を眺めながらお風呂に入ったり、
パパとの時間を楽しんでいた様子。

朝も「到着します」のアナウンスがあるまでしっかり寝て、
下船前にちゃっかりもう一度お風呂に入ってさっぱりしてから降りていました。
(大浴場の画像はホームページよりお借りしています。)
窓の外は大海原!

…つまり、ママがいなくても旅はまわるんです。
◆がんばらなくても、旅はちゃんと進んでいた
これまでは、「子連れ旅=ママがすべて段取りしてがんばるもの」だと思っていました。
でもこの旅で、「ママが何もしなくても、子どもは楽しめるし、成長する」
そんな当たり前のようで見えてなかった事実に気づきました。

◆旅育って、子どもだけの学びじゃない
“旅育”という言葉を聞くと、
「子どもに学びを与える」みたいなイメージがあるかもしれません。
でも、もしかしたら一番学んでいるのは、親、特にママ自身。
「私ががんばらなきゃ」「全部背負わなきゃ」って力んでいた自分が
なんだか恥ずかしくなってうれしくもあった出来事でした。
◆“主役交代”で見えた、新しい家族のかたち
旅の途中で誰かがダウンしたり、ハプニングが起こったりすることはよくあります。
でもそんな時こそ、“いつもの役割を手放してみる”チャンス。
リーダーが交代しても、家族の旅は前に進む。
それに気づけたのは、あの揺れる船の上でした。
◆ママがちょっとラクになると、旅はもっと自由になる
ママが少しだけ“がんばる”を手放すと、
家族の誰かが自然とその穴を埋めてくれる。
旅は、そんなバランスのなかで
いつの間にか“家族みんなでつくるもの”になっていくのかもしれません。

◆「ちゃんとしなきゃ」をゆるめて、優しい旅を
旅育は
旅をしながら子どもと一緒に親も学ぶこと。
“私ががんばらなきゃ”を少しだけゆるめたら、
それまでより旅が優しくなりました。
* * * * *
👩🦰 書いた人:旅育ママ そのみ
東京都在住、2児の母。旅を通じた学び=「旅育」をテーマに、国内外の子連れ旅を記録しています。
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子連れ旅のリアルな記録や、旅を通じて感じた学びを発信しています。
「子どもと旅に出てみようかな」のきっかけになればうれしいです♡
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